首都圏 5月の新築マンション平均価格 3か月連続で下落も高水準

首都圏の1都3県で5月に発売された新築マンションの平均価格は7486万円と、3か月連続で前の年の同じ月を下回りました。都内の高額物件の発売が去年に比べて少ないことが要因ですが、建設コストの上昇で、価格は高い水準が続いています。

調査会社の「不動産経済研究所」によりますと、5月に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された、新築マンションの1戸当たりの平均価格は7486万円でした。

前の年の同じ月を582万円、率にして7.2%下回り、3か月連続で下落しました。

このうち、
▽東京23区の平均価格は1億326万円で、去年、高額物件の発売が相次いだ反動で、10%下落しました。

一方で、
▽東京都の23区を除いた地域が6286万円で、28%の上昇となったほか
▽埼玉県が5179万円で4.9%
▽千葉県が5048万円で4.4%
▽神奈川県が6095万円で0.3%
と、いずれも上昇しました。

調査した会社では「郊外を含めて、全体的には建設コストの上昇を背景に価格は高止まりしている。ただ、東京23区では、高額物件の発売数が少ない状況が続き、1都3県の平均価格を押し下げる要因となった」としています。