ボーイングCEO 旅客機のパネル吹き飛んだ事故 対応不備認める

アメリカの航空機大手、ボーイングのカルフーンCEOは、議会の公聴会に出席し、旅客機の窓部分のパネルが吹き飛んだ事故を受けて、品質管理に批判の声が相次ぐ中、会社の対応の不備を認めるとともに、過去の墜落事故の遺族らに謝罪しました。

ボーイングのカルフーンCEOは18日、航空機の品質や安全性の問題をめぐってアメリカ議会上院が開いた公聴会に出席しました。

ボーイングをめぐっては、ことし1月にアラスカ航空が運航する旅客機737MAX9の窓部分のパネルが飛行中に吹き飛ぶ事故が起きたことを受けて、品質管理に問題があると批判の声が相次いでいます。

この日の公聴会では、部品の管理が不適切だったという新たな内部告発もあったとして、複数の議員から追及の声があがりました。

カルフーンCEOは事故のあった機体に製造上の欠陥があったと認めたうえで、「われわれの企業風土は完璧にはほど遠いが、対応をとり、改善している」と述べました。

また、傍聴席には、2018年と19年に737MAX8が起こした2度の墜落事故の犠牲者の遺族が遺影を掲げて座り、カルフーンCEOは遺族のほうを向いて「皆さんに深い悲しみを与えたことをおわびします」と述べて謝罪しました。