日銀 植田総裁“来月の会合 場合によって利上げ十分あり得る”

日銀の植田総裁は、国会で、次回・来月の金融政策決定会合で追加の利上げを行う可能性について「場合によっては十分あり得る」と述べました。

日銀の植田総裁は18日参議院の財政金融委員会に出席しました。

この中で、植田総裁は2%の物価安定目標について「確実に実現するというところまでまだ確信が持てていない。確信の度合いが上がれば、短期金利の水準を引き上げることを通じて金融緩和の度合いを適切に調整したい」と述べました。

また、日銀は、先週の決定会合で国債の買い入れを減らす方針を決め、来月の会合で具体的な計画を示すことにしていますが、それと同時に追加の利上げを行う可能性はあるのか問われたのに対し、植田総裁は「国債買い入れの減額と、政策金利の引き上げは別のものだと考えている。次回までに入手可能な経済・物価・金融情勢に関するデータ次第だが、場合によっては、政策金利が引き上げられることも十分あり得る」と述べました。

来月の会合では、日銀が国債の買い入れの減額について規模やペースをどのように示すのかとともに、追加の利上げにまで踏み込むのかに市場の関心が集まっています。