日本航空株主総会 トラブル相次ぎ社長陳謝 “安全体制再構築”

日本航空の株主総会が開かれ、鳥取三津子 社長は、旅客機が空港の誘導路の停止線を大幅に越えるなどトラブルが相次いでいることを陳謝するとともに、安全体制を再構築する考えを示しました。

日本航空は、5月、福岡空港で旅客機が滑走路手前にある誘導路の停止線を大幅に越えたほか、羽田空港の駐機場で隣り合う旅客機の翼どうしが接触するなどトラブルが相次ぎ、国土交通省から厳重注意を受けています。

18日、都内で開かれた日本航空の株主総会で、鳥取三津子 社長は、冒頭「株主の皆様に大変、ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝しました。

そのうえで「経営が先頭にたち、全社一丸となって安全体制を再構築し、再発防止策を確実に実行することにより確かな安全を守ってまいります」と述べました。

株主総会には、700人余りの株主が出席し、鳥取社長をはじめとする取締役の選任などの議案がいずれも可決され、2時間で終了しました。

終了後、70代の株主の男性は「社員の安全教育は非常に難しいと思う。一つ一つの原因を究明してほしい」と話していました。

また、40代の株主の男性は「安全は基本なので、再発防止策をきちんと進めてほしい。これ以上、トラブルなどが続かないことを祈っている」と話していました。