高知 田野町 住宅の屋根飛ばされるなど被害 気象台が現地調査

18日朝、高知県東部の田野町で住宅の屋根が飛ばされるなどの被害が出たことを受けて、気象台が現地に職員を派遣して調査を行いました。

田野町によりますと、竜巻注意情報が発表されていた午前6時半すぎに、北張地区で住宅の屋根が飛ばされるなどの被害があったということです。

被害が報告されたのは午後5時の時点で、町内の▽住宅7棟、▽倉庫3棟、▽集会所1棟のほか、▽農業用ハウス9棟 だということです。

こうした被害を受けて高知地方気象台は現地に職員4人を派遣して、被害の状況を調査しました。

職員たちは屋根が飛ばされたり外壁が剥がされたりした家の住民から話を聞いたほか、農業用ハウスの骨組みが壊れている様子をスマートフォンで撮影していました。

高知地方気象台の神野正樹次長は「竜巻が起きたかどうかは調査中だが、積乱雲を含んだ雨の領域が近くにあり、通過中だったのは事実だ。きょう中には一定の形で調査結果を示したい」と話していました。

被害を受けた住人 “台風でないのに突然こんなことに”

自宅の外壁が剥がれたほか、玄関が壊れる被害を受けた91歳の男性は「突然、家が揺れるような感じで、起きたらこんな状態になっていた。玄関が壊れたので、ひとまず木の板を張って、けさ、業者に修理をお願いした。台風だったらわかるが、突然こんなことになってわけがわからない」と話していました。