ドジャース 大谷翔平 1番指名打者で3安打1打点 2連勝に貢献

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が17日、ロッキーズ戦に1番・指名打者で出場し、タイムリーを含むヒット3本、1打点をマークし、チームの2連勝に貢献しました。

大谷選手は、これまで1番を打ってきたベッツ選手が、前日の試合でデッドボールを受けて左手を骨折したため、17日の相手本拠地、コロラド州デンバーで行われたロッキーズ戦は、1番・指名打者で先発出場しました。

1回、プレーボール直後の最初の打席はショートゴロでしたが、1点リードした2回の第2打席は1アウト二塁のチャンスで、甘く入った変化球を引っ張ってライト前に運び、タイムリーヒットで追加点を挙げました。

続く2番・スミス選手のライト線へのヒットで、大谷選手は一塁から一気にホームにかえりリードを広げました。

さらに、大谷選手は4回の第3打席で変化球をとらえて、右中間へ鋭い打球を飛ばし、2打席連続ヒットとなるツーベースをマークすると、6回の第4打席は、150キロを超える力強いボールに逆らわずレフト方向に打って、今シーズン20本目のツーベースヒットを打ちました。

5対1で迎えた8回は、先頭バッターで第5打席に入り、フォアボールを選んだあと、二塁へ今シーズン16個目の盗塁を成功させました。

これで大谷選手は、大リーグ通算の盗塁の数が「102」となり、メッツやロッキーズなどでプレーした松井稼頭央さんと並んで、日本選手の歴代通算盗塁数で2位となりました。

9回の第6打席は、8対1となった直後、なおもノーアウト二塁の場面でセカンドゴロでした。

大谷選手は、この試合5打数3安打1打点、フォアボールが1つ、打率を3割1分4厘に上げました。

ドジャースは、9対5で勝って2連勝です。

ベッツ離脱も 大谷が新打順で期待に応える

ドジャースは、4割を超える出塁率でチームの攻撃を先頭で引っ張ってきたベッツ選手の離脱後、最初の試合で、ヒット14本9得点と結果を出しました。

特に不動のリードオフマンに代わって1番に入った大谷選手は、およそ1か月ぶりにヒット3本、盗塁も1つ決めて、チームの勝利に貢献しました。

前日には、2打席連続のホームランを打つなど、5月後半からの不振を脱却しつつある大谷選手を1番で起用したロバーツ監督も、試合後に「翔平が、シームレスにリードオフマンに入りこんでくれたことが大きかった」と、新たな打順で期待に応えてくれたことをたたえました。

3番を打つフリーマン選手が「ベッツ選手などが戻ってくるまで、いい雰囲気でいられるような優秀な選手がそろっている」と自信をのぞかせたように、この日の試合は、中心選手にけがが相次ぐ苦しいチーム状況でも、選手たちが与えられた仕事をきっちりこなすドジャースの総合力の高さを示すものとなりました。