パリ五輪 セーヌ川で開会式リハーサル 船で選手がパレード予定

7月に開幕が迫ったパリオリンピックでは、開会式がセーヌ川で行われ、選手たちが船に乗ってパレードする予定です。17日、実際に船を使ってリハーサルが行われました。

パリオリンピックの開会式では、パリ中心部を流れるセーヌ川で各国の選手たちが船に乗ってパレードする予定で、大会の組織委員会は、夏の大会の開会式が競技場以外で行われるのは初めてだとしています。

開会式まで40日を切った17日、セーヌ川では、式で実際に選手たちを乗せる船を使ってリハーサルが行われました。

本番では、予備も含めて90隻以上の船が使われる予定です。

今回のリハーサルでは、このうち55隻が、パリ東部にある橋からエッフェル塔付近までのおよそ6キロを一列となって航行し、決まった速度と間隔で移動できるか担当者が確認していました。

川での開会式は、テロへの警戒が高まる中、警備の難しさも指摘されていて、リハーサルには警備の船に乗った治安部隊も参加しました。

リハーサルのあと、フランスのウデアカステラ・スポーツ相は、「1つの大きな節目を迎えた」と述べ、リハーサルは順調に終わったと強調しました。

一方、警備上の問題から会場を変更する可能性がないか報道陣に問われると「開会式はセーヌ川での『プランA』で実施する。いざというときにほかの方法を選ぶことがないわけではないが今のところほかのプランを検討する理由はない」と述べ、予定どおりセーヌ川で行う考えを示しました。