シンガポール タンカー衝突 油漂着で地元当局が遊泳禁止措置

シンガポールの港で今月14日、燃料を積んだタンカーとしゅんせつ船が衝突して油が流出する事故があり、周辺の観光地や自然保護区などに油が漂着したため、地元当局はビーチを閉鎖して遊泳を禁止する措置をとるなど、対応を急いでいます。

シンガポール海事港湾庁によりますと今月14日、シンガポール船籍のタンカーとオランダ船籍のしゅんせつ船が衝突する事故があり、タンカーから油が海に流出しました。

油の一部は、シンガポールの人気リゾート地・セントーサ島や自然保護区に漂着していて、当局は当面の間、一部のビーチを閉鎖して遊泳を禁止にするなどの措置をとっています。

海岸では作業員らによる油の除去作業がすすめられていますが、当局は今後数日間で、油の拡散を防ぐための対応を強化するとしています。

海水浴で訪れたという女性は「油の臭いがしていて、健康によくないと感じます。政府が対策を講じてできるだけ早く解決してほしい」と話していました。

シンガポール海事港湾庁は、双方の乗組員などから事情を聴くなどして事故の原因究明を進めることにしています。

油が漂着したセントーサ島は、シンガポールを代表する人気のリゾート地で、観光への影響も懸念されています。