イスラエル 戦時内閣解散 連立政権内の極右勢力の発言強まるか

イスラエルでガザ地区への軍事作戦にあたって重要な決定をしてきた戦時内閣が解散したと報じられ、今後、連立政権内の極右勢力の発言力がさらに強まることも予想されます。

イスラエルのメディアは17日、ネタニヤフ首相が16日の会合で、ガザ地区での軍事作戦にあたって重要な意思決定をしてきた戦時内閣を解散したと報じました。

戦時内閣は去年10月に野党も加わって発足しましたが、今月初め、中道派のガンツ前国防相らがガザ地区の将来的な統治についてネタニヤフ首相が計画を示さないことなどに反発して離脱していました。

一方、ネタニヤフ首相を支える連立政権は、これまでどおり維持され、今後、軍事作戦に関する重要な意思決定は首相とガラント国防相、そして関係する高官による小規模な会議で決定されると見られています。

ただ、連立政権にはイスラム組織ハマスとの間の停戦と人質解放をめぐる交渉に反対する極右の閣僚もいるため、今後、こうした閣僚の発言力がさらに強まることも予想されます。