衆院解散の可能性“岸田首相の述べた考えに尽きる”林官房長官

林官房長官は、今の国会で内閣不信任決議案が提出された場合の衆議院解散の可能性について記者団から問われ「岸田総理大臣は『先送りできない課題に取り組み、結果を出していくこと以外考えていない』と述べており、こうした考えに尽きる」と述べました。

立憲民主党の泉代表は16日、岸田総理大臣に対する国民の信任は失われているとして、19日に行われる党首討論で衆議院の解散を迫る考えを示したほか、討論の内容を見極めたうえで内閣不信任決議案の提出を判断するとしています。

これに関連し、林官房長官は午前の記者会見で、今の国会で内閣不信任決議案が提出された場合の衆議院解散の可能性について記者団から問われたのに対し「岸田総理大臣は『政治改革をはじめとする先送りできない課題に全力で取り組み結果を出していくこと以外、今考えていない』と述べており、それに尽きる」と述べました。

一方、自民党麻生派の斎藤洋明 衆議院議員が、政治とカネの問題を踏まえ、岸田総理大臣の退陣を念頭に「責任は最終的に誰かがとらなければならない」と述べたことについて「岸田総理大臣は、『自民党総裁として先頭に立って政治改革に全力で取り組むことで責任を果たしていく』と述べている。引き続き、内政や外交の諸課題に全力で取り組み一つ一つ結果を出していきたい」と強調しました。

立民執行部「不信任決議案は党首討論など踏まえ判断」

終盤国会の対応をめぐり、立憲民主党の執行部は、岸田内閣に対する不信任決議案について、19日の党首討論などの内容を踏まえて、提出の是非を判断することを確認しました。

今月23日の今の国会の会期末まで1週間を切る中、立憲民主党は17日夕方、国会内で、泉代表や岡田幹事長、安住国会対策委員長らが出席して執行役員会を開き、終盤国会の対応を協議しました。

そして、岸田内閣に対する不信任決議案を提出するかどうかについて、岸田総理大臣が出席する18日の参議院の特別委員会と19日の党首討論の内容を踏まえて再び幹部で協議し、判断することを確認しました。