愛知 刈谷 メッキ工場で有毒ガス発生 外に漏れるもけが人なし

愛知県刈谷市の自動車のメッキ加工を行う工場で、17日朝、オレンジ色の煙が発生して工場の外に漏れましたが、けが人などはいませんでした。警察によりますと、工場の従業員が薬品の扱いを誤り、有毒ガスが発生したとみられるということで、警察は詳しい原因を調べています。

17日午前9時ごろ、愛知県刈谷市小垣江町にある自動車のメッキ加工などを行う「サーテックカリヤ大津崎工場」で、オレンジ色の煙が発生していると付近の住民から消防に相次いで通報がありました。

警察や消防は、付近の通行を規制するとともに、近くで働く人たちに避難するよう呼びかけ、現場は、一時騒然としました。

警察によりますと、消防が、薬品を薄めるために放水を行った結果、正午すぎに煙は収まり、午後0時40分ごろ、規制は解除されました。

煙が発生した当時、工場では、およそ500人の従業員が働いていて、近くで働く人も含めて、けが人や「気分が悪くなった」などと訴える人はいなかったということです。

警察によりますと、工場の従業員が、自動車のメッキ加工で使う「無電解ニッケル」が入ったタンクに、誤って硝酸を投入したと話していて、発生したのは、人体に有害な「亜硝酸ガス」とみられるということです。警察は、引き続き、詳しい原因を調べています。