村の名物イベント「丸太切り大会」19年ぶり復活 福島 葛尾村

東京電力福島第一原子力発電所の事故からの復興やにぎわいづくりが課題となっている福島県葛尾村で、かつて村の名物イベントだった、丸太を切る早さを競う大会が19年ぶりに開かれました。

「丸太切り大会」は地域活性化などに取り組む「葛尾むらづくり公社」がにぎわいにつなげようと、かつての村の名物イベントを19年ぶりに復活させました。

大会では直径およそ15センチの丸太を、のこぎりを使って切る早さを年代や性別ごとに競い、村の内外からの参加者12人が丸太が動かないように足や手で押さえながら、力いっぱいのこぎりをひきました。

なかには20秒足らずで切り終える人もいましたが、バランスを崩してスムーズに切れない人もいて、観客から声援が送られていました。

葛尾村は、原発事故で一時全域に出された避難指示が広い範囲で解除されていますが、村に住む人は住民登録の4割にとどまっていて復興やにぎわいづくりが課題となっています。

優勝者の1人で、6年前に村に移り住んだ堀川拓磨さんは「仕事で木を切ることがあるのでふだんどおりできました。のびのびと子育てしていますが、参加型のイベントはうれしいです」と話していました。

企画した猪狩智裕さんは、「反響があり、盛り上がってよかったです」と話していました。