全日本大学野球選手権 青山学院大が大会2連覇達成 6回目の優勝

大学野球の日本一を決める全日本大学野球選手権の決勝が16日に神宮球場で行われ、青山学院大が早稲田大に2対1で勝って大会2連覇を達成し、6回目の優勝を果たしました。

ことしで73回目となる全日本大学野球選手権は全国から27チームが参加して行われ、決勝は大会2連覇を目指す青山学院大と8大会ぶりの優勝をねらう早稲田大が対戦しました。

1点を追う青山学院大は5回、1アウト三塁として8番・中田達也選手のタイムリーツーベースで同点に追いつき、さらにチャンスで1番の藤原夏暉選手がタイムリーを打ってこの回、逆転しました。

投げては4回にノーアウト三塁のピンチで2人目として登板したヴァデルナ フェルガス投手が要所を締めるピッチングで早稲田打線を7回まで0点に抑えるなど、3人の投手リレーで1失点に抑えました。

青山学院大は2対1で早稲田大に勝って、史上6校目となる大会2連覇を達成し、6回目の優勝を果たしました。

一方、敗れた早稲田大は相手のエラーによる得点のみで、毎回のようにチャンスを作りましたがあと1本が出ず、競り負けて8大会ぶり6回目の優勝を逃しました。

青山学院大 佐々木泰キャプテン「地に足つけて粘れた」

大会2連覇を達成した青山学院大のキャプテン、佐々木泰選手は「去年秋の明治神宮大会の決勝で負けて新チームがスタートしてもう1回、日本一になることを目指してきたのでとてもうれしく思う」と喜びを口にしました。

そして、「決勝はいつもと違う雰囲気でミスも出たがその後は地に足をつけて粘ることができた。秋のリーグ戦、明治神宮大会に向けてさらにレベルアップしていきたい」と前を見据えていました。

決勝タイムリーの藤原夏暉選手「ボールにくらいついた」

5回に決勝タイムリーを打った3年生の藤原夏暉選手は「なんとかランナーを返すという気持ちでボールにくらいついた」と振り返りました。

その上で、競り勝つことができた要因について質問されると「新チームになって、うまくいかないときに4年生たちがどうすればよくなっていくか考えて行動してきたことが成果として出ていると思う」と話していました。