英 キャサリン皇太子妃が半年ぶりに公の場に がん公表以来初

イギリスで行われたチャールズ国王の誕生日を祝う催しで、キャサリン皇太子妃がことし3月にがんであることを明らかにして以来、初めて公の場に姿を見せ、市民の歓声に笑顔で応えました。

イギリスのウィリアム皇太子の妻キャサリン妃は、ことし1月に腹部の手術を受けましたが、その後の検査でがんが見つかったと3月に公表し、治療に専念するため公務を見合わせてきました。

キャサリン妃は15日、首都ロンドンで行われたチャールズ国王の誕生日を祝う公式行事でおよそ半年ぶりに公の場に姿を見せ、白い帽子とドレスにハイヒールという姿で3人の子どもたちとともにバッキンガム宮殿から馬車で練兵場に向かいました。

そして沿道の市民の歓声に笑顔を見せたり、手を振ったりしていました。

また、ことし76歳となるチャールズ国王も1月にがんと診断され4月に公務を再開したばかりで、去年は馬に乗って参加しましたが、ことしは馬車で移動し、伝統衣装をまとった騎馬隊や歩兵などの行進を観閲しました。

このあと宮殿に戻った国王一家はそろってバルコニーに姿を見せ、宮殿前を埋め尽くした市民の祝福に応えていました。

42歳のキャサリン妃は前日に発表した声明で、みずからの治療について「あと数か月続く予定です」とした上で、体調を見極めながら今後の公務への参加を慎重に検討する意向を示しています。

チャールズ国王の実際の誕生日は11月ですが、イギリス王室のしきたりで君主の誕生日を祝う公式行事は例年、天候に恵まれやすい6月に行われています。