ガザ地区南部でイスラエル軍兵士8人死亡 激しい戦闘継続か

ガザ地区の南部でイスラエル軍の兵士8人が死亡し、イスラエルメディアがこの半年で最悪の被害だと伝えるなど、激しい戦闘が続いているものとみられます。

一方、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの緊張も続いていて、複数のアメリカメディアはバイデン政権がイスラエルに近く特使を派遣し、紛争が拡大しないよう働きかける予定だと報じています。

ハマスの軍事部門は15日、ガザ地区南部のラファの西側でイスラエル軍の車両に対して待ち伏せ攻撃を行い、イスラエル軍に死傷者が出たなどとSNSに投稿しました。

その後、イスラエルのガラント国防相もラファでの戦闘で兵士8人が死亡したと発表し、イスラエルメディアはこの半年で最悪の被害だと伝えています。

イスラエル軍は「この1週間で大量の武器をラファで発見した」としていて、限定的な地上作戦を進めているとするラファで激しい戦闘が続いているものとみられます。

停戦と人質の解放に向けた交渉が停滞する中、住民の犠牲は増え続けていて、ガザ地区の保健当局は15日、過去24時間で30人が死亡し、これまでの死者は3万7296人にのぼったと発表しました。

一方、イスラエル北部では15日も隣国レバノンからの攻撃が確認され、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間で緊張が続いています。

こうした中、複数のアメリカメディアは、バイデン政権が近くイスラエルに特使を派遣し、紛争が拡大しないよう働きかける予定だと報じていて、事態の鎮静化につながるか注目されます。