石川 七尾 冷房設備の整った場所に避難所集約で引っ越し作業

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市では、厳しい暑さに備えようと、避難所を冷房設備の整った場所に集約することになり、15日、避難者の引っ越し作業が行われました。

七尾市では地震の後、一時、市内に40を超える避難所がありましたが、現在は福祉避難所を含めて5か所となっています。

厳しい暑さとなる前に2か所の避難所を閉鎖して冷房設備の整った場所に集約することになり、閉鎖される七尾総合市民体育館で避難者の引っ越し作業が行われました。

この体育館には冷房設備はなく、気温が上がったときは扇風機が使われていました。

15日の七尾市は34度まで気温が上がり、ボランティアの手を借りながらまとめた荷物を運び出していました。

避難者の78歳の男性は「これから行くところは冷房設備があるところなので、安心しています。引っ越しは大変ですが、仕方ありません」と話していました。

避難者たちが移ったのは車で10分ほど離れた矢田郷地区コミュニティセンターで、避難スペースに冷房設備が整っています。

体育館からは15日、12世帯17人が移り、冷房の利いている新しい避難先でさっそく寝床を整えるなど生活の準備を進めていました。

七尾市福祉課の三野希主幹は「命を最優先して冷房設備の整った避難所に集約しました。環境が変わりますが、少しずつ慣れていただいて快適に過ごしてほしい」と話していました。