トランプ前大統領 78歳の誕生日迎える 81歳バイデン氏と論戦へ

秋のアメリカ大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ前大統領は14日、78歳の誕生日を迎えました。
81歳のバイデン大統領と高齢の候補者どうしの対決が見込まれる中、今月下旬に予定されている初めてのテレビ討論会での論戦の行方に注目が集まっています。

11月の大統領選挙に向けて野党・共和党の候補者への指名が固まっているトランプ前大統領は14日、78歳の誕生日を迎え、南部フロリダ州の邸宅近くで開かれた集会で支持者に祝われました。

トランプ氏は演説で「これまででいちばん大きな誕生日パーティーだ。集まった皆さんの力で11月に勝利し、ホワイトハウスからバイデンを追い出す。アメリカを再び偉大な国にする」と述べて自身への支持を呼びかけました。

一方、再選を目指すバイデン大統領はSNSに「誕生日おめでとう、ドナルド。ある老人からもう1人の老人へ。年齢は単なる数字だ」というメッセージとともに自身の政策などをアピールする動画を投稿しました。

今回の大統領選挙では81歳で史上最高齢の大統領のバイデン氏と、78歳のトランプ氏の、高齢の候補者どうしの対決が見込まれる中、双方の体力や健康状態も有権者の判断材料の1つになるとみられています。

今月27日には両者が出席する初めてのテレビ討論会が予定されていて、論戦を通じて双方が有権者にアピールできるかその行方に注目が集まっています。

バイデン氏に疲れ?G7の日程に憶測も呼ぶ

イタリアのG7サミットに参加したバイデン大統領は制裁で凍結したロシアの資産を活用し、ウクライナへの支援にあてることでG7が合意したことなどを成果として強調しましたが、その日程については臆測も呼んでいます。

バイデン大統領は13日に各国の首脳らが招かれた夕食会を欠席し、イタリアの一部メディアはバイデン氏が疲れていたという見方を伝えました。

一方、ホワイトハウスは13日の夜はウクライナのゼレンスキー大統領との2国間の協定の署名などほかの予定があったためと説明しています。

そして、バイデン大統領は翌日の14日夜、G7サミットの閉幕を待たずに開催地イタリアを離れ、帰国の途につきました。

G7各国の首脳らはイタリアでのG7サミットを終えたあと、15日からスイスで始まるウクライナが提唱する和平案の実現に向けた国際会議「平和サミット」に参加しますが、バイデン大統領は欠席します。

ロサンゼルスで15日に開かれる選挙のための会合にオバマ元大統領や俳優のジョージ・クルーニーさんなどとともに、出席するとしています。

AP通信は「バイデン氏は自身の再選に向けた選挙活動の資金集めに力をシフトしようとしている」などと伝えています。