日銀 国債買い入れ減額 規模やペース焦点 追加利上げにも関心

日銀は、14日まで開いた金融政策決定会合で、国債の買い入れの規模を減らす方針を決めました。7月の会合で日銀が減額の規模やペースなどをどのように示すのか、さらに追加の利上げにまで踏み込むのかに、市場の関心が集まっています。

日銀は今回の決定会合で、政策目標としている短期の市場金利の水準を維持した一方、金融政策の正常化に向けて、3月の政策転換後も続けてきた国債の買い入れを減額する方針を決めました。

日銀は減額を予見可能な形で丁寧に実施するため、7月の会合で今後1年から2年程度の具体的な減額の計画を示すとしていて、減額の規模やペースが焦点となります。

一方、植田総裁は14日の会見で、最近の経済・物価の情勢をふまえて7月に追加の利上げを実施する可能性について、「私どもの見通しにおおむね沿ったデータの出方になっているが、もう少し確認したい。その上で7月の短期金利をどうするかは決定したい」と述べました。

植田総裁は、為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっているという見方も示していて、歴史的な円安で物価の上昇が続く中、日銀が7月の会合で踏み込んだ対応をとるのかに、市場の関心が集まっています。