信号待ちの長い交差点に1人がけベンチ設置 福岡市が実証実験

福岡市は信号待ちの高齢者などが座って休めるよう、交差点に1人がけのベンチを設置し、効果を検証する実験を始めました。

これは、福岡市が歩道や公園などで進める「ベンチプロジェクト」の一環で、先月から信号の待ち時間が長い市内の8つの交差点に、合わせて25基のベンチが設置されています。

ベンチは高さ40センチの円柱形で、1人がけです。

1基当たり20万円だということです。

お年寄りや妊婦、障害のある人などの利用を想定し、荷物置きとしても活用できるということです。

ベンチが設置された南区の南警察署前の交差点では、市民から「荷物を置いたりちょっと休んだりしたい時に便利だと思います」といった声や、「通りかかった人が、これをベンチと分かるかが問題で、形も丸いすだと頼りないと思います」といった意見が聞かれました。

市はベンチの効果について1年ほど検証することにしていて、福岡市道路利活用推進課の山口修平課長は「少し休めるスポットがあれば、気軽に外出できると思います。設置している交差点ではぜひ、利用してください」と話していました。