“ただ停戦が実現して欲しい” ガザ住民の声も交渉は難航

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の停戦に向け、新たな提案をめぐる交渉が続く中、ガザ地区の住民からは一刻も早い停戦の実現を望む声があがっています。

ガザ地区での戦闘をめぐってアメリカが公表した6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案について、ハマスは11日、仲介国のカタールとエジプトに回答を伝えたと明らかにしています。

提案を巡る交渉が続くなか、ガザ地区の南部のハンユニスで住民に話を聞くと、一刻も早い合意の実現を望む声が多く聞かれました。

このうち35歳の男性は「ただ停戦が実現して欲しい。避難している住民を家に戻れるようにして、飢えに苦しむ人たちに支援物資を届けることが必要だ」と訴えていました。

ただ停戦を巡る交渉はたびたび行き詰まってきた上に、今回もイスラエル側とハマス側が互いに「相手側が提案を拒否している」と非難しあっていると伝えられるなど、難航がうかがえます。

このため別の男性は「交渉についてはもう何も信じられない。バイデン大統領が何を言ってもイスラエルは攻撃を強めるだけだ」と話すなど停戦の実現に懐疑的な声もあがっていました。

一方、イスラエルメディアは12日、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、イスラエルに向けて170発以上のロケット弾を発射したと伝えました。

死者やけが人は出ていないものの、去年10月以降で最大規模の攻撃だということです。

11日にヒズボラの指揮官を含む4人がイスラエル軍の攻撃で殺害されたことに対する報復だとみられ、事態のさらなる悪化が懸念されています。