水の保全話し合う国際会議 中央アジア タジキスタンで始まる

水資源が豊富な中央アジアのタジキスタンで、水の保全について話し合う国際会議が始まりました。地球温暖化の影響でこの地域にある氷河が縮小する中、持続可能な水の利用が大きな課題となっています。

この国際会議は、中央アジアのタジキスタン政府が国連と連携しながら2年おきに開催しているもので、ことしはおよそ100の国から2000人が参加しています。

首都ドゥシャンベで11日に行われた開会式では、ラフモン大統領が「持続可能な水の利用が求められている。国境を越えた協力を強化していかなければならない」とあいさつしました。

タジキスタンの東部には世界有数の氷河が広がり、中央アジアの水源の60%が集中しているとされています。

氷河などからの水がタジキスタンだけでなく、河川を通じて下流域にあるウズベキスタンやトルクメニスタンなどの農業に使われ、食料安全保障上も重要な存在となっています。

しかし、タジキスタン政府によりますと、地球温暖化の影響で、国内の氷河はおよそ50年で30%減少していて、国境を越えた水の有効利用が課題となっています。

会議では、国連の水をめぐる会議で目標とされているすべての人の公平な水へのアクセスに向けた行動目標や、各国による水の有効活用の事例の共有などについて話し合われる予定で、12日に成果が発表されることになっています。

タジキスタン環境保護相「水を通じた外交で保全の重要性訴える」

タジキスタン政府のバホドゥール環境保護相は、NHKとのインタビューで「タジキスタンは温室効果ガスをほとんど排出していないが、気候変動による影響を大きく受けている。水害や雪崩などの自然災害の頻度が増している」と危機感をあらわにしました。

そして「われわれは水を通じた外交によって世界に水の保全の重要性を訴える役割を果たしていく」と述べ、氷河に関する国際的な研究機関の創設を検討していることを明らかにしました。

そのうえで、各国と協力して氷河の縮小がもたらす気候変動への影響や水の有効利用などについて検討していく考えを強調しました。