将棋 藤井聡太八冠が勝利 初の「永世棋聖」に向け好スタート

将棋の八大タイトルの1つ、「棋聖戦」の第1局が千葉県で行われ、藤井聡太八冠(21)が、挑戦者の山崎隆之八段に勝利し、初めてとなる永世称号の獲得に向けて好スタートを切りました。

「棋聖戦」五番勝負は6日開幕し、第1局は千葉県木更津市のホテルで山崎八段の先手で行われました。

対局は、互いに陣形を整え、出方をうかがう展開が続きましたが、午後に入って後手の藤井八冠が大駒の「角」を中心に攻めに出て徐々に形勢を有利にします。

山崎八段も反撃に出て激しい攻め合いとなりますが、藤井八冠が攻撃の手を緩めず、午後6時38分、山崎八段が90手までで投了。

藤井八冠が初戦を白星で飾り、タイトル防衛に向けて好スタートを切りました。藤井八冠は去年、八大タイトルを独占し、ことしすでに「王将」「棋王」「名人」を防衛。

いま行われている「叡王戦」では同い年の伊藤匠七段(21)と最終局までもつれ込む熱戦を繰り広げています。

また、「棋聖」は4年前に(2020)藤井八冠が初めて獲得したタイトルで、今回防衛すると5連覇となり、初めての永世称号「永世棋聖」の資格を得ます。

最年少記録は、1971年に中原誠十六世名人(76)が23歳11か月で達成していて、現在21歳の藤井八冠が獲得すると、53年ぶりに記録を更新します。

一方、敗れた山崎八段は、タイトル挑戦が2009年の「王座戦」以来、15年ぶり2度目で、初めてのタイトル獲得を目指しています。「棋聖戦」五番勝負の第2局は6月17日に新潟市で行われます。

藤井八冠「いいスタート切れた」

対局後、勝った藤井聡太八冠は「まずはいいスタートを切ることができたと思う。第2局以降は先手と後手があらかじめ決まるので、しっかり準備をしていきたい」と話していました。

一方、敗れた山崎隆之八段は「15年ぶりのタイトル戦で、引き締まる思いで将棋を指せたのは幸せだったがもう少し競り合えればよかった。第2局は後手番でかなり厳しい状況だが、自分のベストを出し切っていい将棋を指したい」と話していました。