“市民がバスに乗れない” 京都市「観光特急バス」運行始まる

観光客の増加に伴って市民が利用するバスの混雑が課題となっている京都市で、京都駅と市内の観光地を結ぶ「観光特急バス」の運行が始まりました。

京都市では、観光客の増加に伴って、市民が利用するバスの混雑が課題となっています。

このため市は、1日から京都駅と市内の観光地を結ぶ「観光特急バス」を運行することになり、記念の式典が開かれました。

この中で、京都市の松井孝治市長は、「市民の生活を守りながら観光を楽しんでもらうことが大きな課題だ。今後も、さまざまな対策を一丸となって進めていきます」と述べました。

「観光特急バス」は、
▽京都駅と清水寺近くの五条坂を直接結ぶ便と、
▽京都駅から五条坂や祇園などを経由して銀閣寺に向かう便の2路線で、土日と祝日などに運行されます。

運賃は大人500円、子ども250円で、市営地下鉄と市内を走るバスに1日に何度でも乗車できる「地下鉄・バス1日券」も利用できますが、「敬老乗車証」や定期券などは対象外だということです。

京都市交通局の木村麻里営業推進課長は「一部の路線で市民がバスに乗れなくなっているため、なんとかすみ分けを進めたい。混雑が少しでも緩和できるよう利用を促していきたい」と話しています。