「地震前には戻れていない」石川 輪島 食料品などの配布続く

能登半島地震の発生から5か月となる1日、石川県輪島市の神社では支援物資の配付が行われ、多くの被災した人たちが訪れました。

輪島市河井町の重蔵神社は、支援物資の配付を1月から続けていて、1日は、県外の企業などから提供されたトマトや卵といった食料品やトイレットペーパーなどの日用品が、およそ270人に配られました。

神社によりますと、提供される支援物資の量は、1月と比べて10分の1ほどになっていて、発生当初、毎日のように実施していた支援物資の配付は、現在は週2回となっています。

70代の女性は「今は卵が高いのでうれしい。これからいろいろな人の助けを得て輪島が復活してほしい」と話していました。

子ども連れの30代の女性は「夫が漁に出られず仕事がないので助かる。子どもには、たくさん食べさせてあげたい」と話していました。

重蔵神社の能門伊都子さんは「仕事がない人やお年寄りは特に地震の前の経済状況にはとても戻れていない。配付の必要がなくなるのが理想だが、これからも配付を続けていきたい」と話していました。