スポーツ報知の記者が連載記事で盗用 識者の名誉教授取材せず

報知新聞大阪本社の記者がスポーツ報知のニュースサイトに連載していた記事で、識者の名誉教授が他の新聞社に寄稿した記事などから盗用をしていたことがわかりました。
報知新聞社は紙面に事実関係を掲載して謝罪するとともに、連載記事を削除したということです。

報知新聞社によりますと、盗用していたのは報知新聞大阪本社編集局の51歳の記者で、ことし4月からスポーツ報知のニュースサイトに連載していた「甲子園100年物語」の記事を、甲子園球場の歴史に詳しい武庫川女子大学名誉教授の丸山健夫さんが他の新聞社に寄稿した記事などを見て、執筆していたということです。

丸山名誉教授本人には取材しておらず、先月下旬に本人から指摘を受けて発覚したということで、スポーツ報知は1日の紙面で事実関係を掲載し謝罪するとともに、連載記事を削除したということです。

報知新聞社は近く記者を処分するともに上司の監督責任を問う方針だとしています。

報知新聞社企画本部広報担当は「連載記事の大部分が盗用だったことを深刻に受け止めています。記者教育を抜本的に見直し徹底した再発防止に取り組みます」とコメントしています。