「政策活動費」透明性求める意見相次ぐ 衆院特別委 参考人質疑

政治資金規正法の改正に向けて衆議院の特別委員会で参考人質疑が行われ、党から支給される「政策活動費」について、使いみちの公開など透明性の向上を求める意見が相次ぎました。

東京大学 谷口将紀教授 “透明性向上させる実効性ある措置を”

この中で、自民党が推薦した東京大学の谷口将紀教授は「パーティー券購入者の公開基準を引き下げて国民が監視できるようにすることが必要だ。『政策活動費』は使途が明らかでないと指摘されており、透明性を向上させる実効性のある措置を望む」と述べました。

駿河台大学 成田憲彦名誉教授 “完全公開を”

立憲民主党が推薦した駿河台大学の成田憲彦名誉教授は「日本の衰退の原因の一つは、長期的な資源配分の偏りにあり、企業献金は再考の時期にきている。また『政策活動費』は政党の機密費であり、政治の安定を損なうことにもなるので完全公開にするのがよい」と述べました。

麗澤大学 川上和久教授 “透明化し国民の理解を”

公明党が推薦した麗澤大学の川上和久教授は「政治資金パーティーは必要だが公開基準額の引き下げで透明化を図ってもらいたい。『政策活動費』を廃止すると政治活動に支障が出るが、なるべく透明化し国民の理解を得ることが必要だ」と述べました。

平野貞夫元参院議員 “新しい時代の国会議論を”

日本維新の会などが推薦した平野貞夫元参議院議員は「政治資金の法律上の位置づけは国民の浄財だが、国民の多くが悪いカネだと思っている。両院議長のもとに協議会を設置し、新しい時代に対応できる国会について議論すべきだ」と述べました。