国交省 JAL社長を厳重注意へ 旅客機翼接触などトラブル相次ぎ

日本航空では今月に入って旅客機が誘導路の停止線を大幅に越えたり、旅客機どうしの翼が接触したりするなどトラブルが相次いでいます。これを受けて国土交通省が27日、鳥取三津子社長を呼んで厳重注意を行うことがわかりました。

日本航空をめぐっては、今月10日に福岡空港で旅客機が滑走路手前にある誘導路の停止線を大幅に越えたほか、今月23日には羽田空港の駐機場で隣り合って移動していた旅客機どうしの翼が接触しました。

さらに、先月には旅客機の機長がアメリカに到着したあと、滞在していたホテルで酒に酔って騒ぎ、現地の警察から口頭注意を受け、この機長が乗る予定だった羽田行きの便が欠航するなど、トラブルが相次いでいます。

こうした事態を受け、国土交通省が27日、日本航空の鳥取三津子社長を呼んで、厳重注意を行うことが関係者への取材で分かりました。再発防止策を検討したうえで報告するよう求めるということです。

また、国土交通省は今月24日から日本航空に対し臨時の監査を行っていて、一連のトラブルの要因の分析状況や再発防止策の実施状況などの確認を進めています。