ドジャース 大谷翔平2試合連続ヒット 山本由伸4失点で2敗目

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は26日、レッズ戦に2番・指名打者で先発出場し、2試合連続ヒットをマークしました。一方、山本由伸投手は6勝目をかけて登板しましたが、5回を投げて4失点で2敗目を喫しました。

ドジャースは相手の本拠地シンシナティでレッズとの3連戦の最終戦に臨み、試合は天気が下り坂になる予報を受けて、当初予定されていた開始時間から1時間半早めてプレーボールとなりました。

前日の試合後、ロバーツ監督から「太ももの裏を軽く痛めている」と明かされた大谷選手は、2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席と4回の第2打席はセカンドゴロ、6回の第3打席は空振り三振となりました。

4点を追う9回は1アウトランナーなしの場面で第4打席が回り、甘く入った変化球を引っ張って打球速度182.6キロの痛烈な打球が相手ファーストのグラブをはじき、強襲のヒットとなって塁に出ました。

このあと二塁まで進んだ大谷選手は続くフリーマン選手のツーベースヒットでホームにかえり、ドジャースは土壇場で1点を返しました。

大谷選手は4打数1安打で2試合連続でヒットをマークしましたが、打率は3割3分6厘に下がりました。

一方、中5日で登板した山本投手は、1回にツーベースヒット1本を打たれたものの、150キロを超える速球と低めに決めた変化球で3つのアウトはいずれも三振で奪いました。

しかし、0対0の3回はヒットとフォアボールなどで2アウト満塁のピンチを招くと、2本のタイムリーヒットを打たれて一挙4点を失いました。

その後は追加点を許さず0対4のまま迎えた5回を投げきったあと、雨の予報を受けてグラウンドにシートが被され試合は中断しました。

激しい雨が降ったあとおよそ1時間後に試合は再開しましたが、山本投手はマウンドに上がらず交代しこの日は、5回4失点でした。

球数は100球、8つの三振を奪いましたが、打たれたヒットが6本、フォアボールは2つでした。

試合はドジャースが1対4で敗れて5連敗、山本投手が大リーグデビュー戦以来、およそ2か月ぶりの負け投手となって今シーズンの通算成績は5勝2敗となりました。

ドジャースが5連敗を喫したのは、2019年4月の6連敗以来5年ぶりです。

山本由伸「粘ることができなかった」

山本投手は、一挙4失点した3回のピッチングについて「フォアボールを出してランナーがたまっていき、そこでしっかり自分のピッチングに戻れたらよかったが、なかなかうまくいかなかった。感覚は割とよかったので、あのイニングがすごく悔いの残る、よくない投球になってしまった」と振り返りました。

また、「点を取られたとしても、最少失点で行けたら試合の流れも変わったと思う。粘ることができなかったので試合を優位に進められなかったかなと思う」とした上で、「似たような失点をする試合が増えている。しっかり次につなげて、よりよいピッチングができるように練習していきたい」と気持ちを切り替えていました。

ドジャース 5年ぶりの5連敗 大谷も不振

ドジャースは2019年4月に喫した6連敗以来、5年ぶりの5連敗となりました。

自慢の強力打線が本来の力を発揮できておらず、この5試合のチーム打率は2割ちょうどに落ち込んでいて、特にチャンスであと1本が出ない場面が目立っています。

ベッツ選手は「いい時もあれば悪い時もある。今はみんなが少し違ってしまっている」とチームの現状を話し、ロバーツ監督も「特に得点圏にランナーがいるときにバットがうまく振れておらず、打線に一貫性がない。選手たちは自分でブーツのひもを締め直さないといけない」と選手の奮起を求めました。

そのなかで、大谷選手もこの5試合は打率2割3分8厘、得点圏で6打数1安打と苦しんでいます。

大谷選手は16日の試合で左太もも裏にけん制球が当たったことで痛みを抱えながらのプレーとなっています。

ロバーツ監督はバッティングへの影響はないとしていますが、今月は連敗前まで打率3割7分3厘、得点圏打率は4割1分7厘と好調でチームも14勝4敗と大きく勝ち越していただけに、2番・指名打者というチームの打線を引っ張る大谷選手の復調が連敗脱出のカギとなりそうです。