パプアニューギニアで大規模地滑り “670人超が犠牲か” 国連

南太平洋のパプアニューギニアで今月24日に発生した大規模な地滑りについて、国連の機関は、670人を超える住民が犠牲になった可能性があるとする推計を明らかにしました。

パプアニューギニアでは今月24日、首都ポートモレスビーから北西に600キロほど離れた山間部のエンガ州で大規模な地滑りが発生しました。

周辺の道路が寸断され救出作業が難航する中、国連の関連機関IOM=国際移住機関のパプアニューギニアの担当者は、オーストラリアの公共放送ABCに対し、少なくとも670人が犠牲になった可能性があるという推計を明らかにしました。

この担当者は「150軒以上の住宅が最大8メートルの深さの土砂に埋まっている可能性がある」と話していて、地元の住民は手作業で土砂を掘り起こしているとしています。

こうした状況の中、これまでに確認された死者は5人にとどまっているということです。

パプアニューギニアではことし3月にも近くの州で、大規模な地滑りがあり、少なくとも23人が死亡しています。

岸田首相「必要な支援や協力惜しまない」

南太平洋のパプアニューギニアで発生した大規模な地滑りを受けて、岸田総理大臣はマラペ首相に宛ててお見舞いのメッセージを出しました。

この中では「多くの方が犠牲になったとの報に接し、パプアニューギニア政府と国民に対し謹んでお見舞い申し上げる。ご遺族に対して深くお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方々の速やかな回復と被災地の早期復旧を心からお祈りする」としています。

そのうえで「日本政府は、友人である貴国とともにあり、必要な支援や協力を惜しまない考えだ」としています。