地下鉄 都営三田線 モバイルバッテリーから出火 けが人なし

26日正午前、東京の都営地下鉄三田線の車内で、乗客が持っていたモバイルバッテリーから火が出て、消火活動のため一時、三田線が運転を見合わせました。けが人はいませんでした。

26日午前11時45分ごろ、東京・千代田区の都営三田線・内幸町駅で電車の乗客から「車内で火災が起きた」と警視庁に通報がありました。

警視庁によりますと、乗客が足元に置いていたバッグの中で携帯電話のモバイルバッテリーから火が出たということで、ほかの乗客が車内に備え付けてあった消火器で火を消し止めたということです。

この火災で持ち主の衣服が一部、焼けたものの、けが人はいなかったということです。

東京都交通局によりますとこの影響で、都営三田線は一時、運転を見合わせるなどしましたが、午後3時に安全が確認されたとして全線で運転が再開されました。

SNSには都営三田線の内幸町駅のホームに煙が充満している様子を撮影した画像が複数、投稿されています。

このうち、午前11時40分ごろに撮影された画像では、停車中の車内で座席が見えないほど白い煙が充満している様子やホームでも足元一帯に煙が広がっている様子が確認できます。

画像を撮影した29歳の男性は、「何か事件が起きたかと思い、怖かったです。こんな経験は初めてです。周囲の人たちも、戸惑っていましたが、落ち着いて避難をしていました」と話していました。