タイガース 前田健太 5回無失点で今季2勝目 チーム連敗止める

大リーグ、タイガースの前田健太投手がけが人リストから復帰して24日のブルージェイズ戦に先発登板し、5回無失点の好投でチームの連敗を止め、今シーズン2勝目をあげました。

前田投手はウイルス性の病気のため前回登板した翌日の今月8日から15日間のけが人リストに入っていましたが、24日、本拠地のデトロイトで行われたブルージェイズ戦で復帰して先発のマウンドに上がりました。

立ち上がりの1回に2アウト二塁からライト前に浅いヒットを打たれましたが、好返球でホームをねらったランナーをタッチアウトで阻み得点を許しませんでした。

2回以降は得意のスライダーを主体にカーブやシンカーなど多彩な変化球を駆使してバッターを打ち取り、チームは2回に1点、4回に3点を入れてリードを広げました。

前田投手は5回まで無失点の好投を見せ勝利投手の権利を得てマウンドを降りました。

74球を投げて打たれたヒットは4本、与えたフォアボールはなく、三振1つを奪う上々の内容でした。

試合はタイガースが6対2で勝って連敗を5で止め、前田投手は復帰戦を白星で飾って今シーズン2勝目を挙げました。

通算成績は2勝1敗で防御率は6.75から5.80になりました。

前田健太「新しい発見があった」

前田投手は奪った三振が1つだったものの打たせて取るピッチングで復帰登板を無失点で切り抜けたことについて「すべての球種をまんべんなくコースに投げられたのがよかったと思う。三振は取れなかったが、タイミングを外しながらしっかりと球種を狙われることなく打ち取れた」と振り返りました。

ストレートの最速は146キロながら、変化球とのコンビネーションで的をしぼらせず、特に得意のスライダーはボール球のスイング率が6割を超えました。

前田投手は「スライダーをいい感覚で投げられた。ツーストライクからは変化球を狙われることが多かったが、ストレートもうまく使いながら強い当たりを打たれなかったことがよかったと思う。できればたくさん三振をとれるほうがいいが、きょうはきょうでまた新しい発見があった」と緩急とコントロールを生かした投球術に手応えを感じている様子でした。

そして「戻ってきて最初のピッチングで勝てたことは自分としてはすごくうれしい。すごくほっとしてます」と笑顔で話していました。