シンガポール航空 死傷事故受け乱気流への対策を強化へ

ロンドンからシンガポールに向かっていたシンガポール航空の旅客機が今月21日激しい乱気流に巻き込まれて乗客1人が死亡した事故で、タイの病院は依然48人が入院していると明らかにしました。

シンガポール航空は今回の事故を受けてシートベルトの着用を求めるサインが点灯したら、食事の提供を中断するなど乱気流への対策を強化すると明らかにしました。

今月21日、ロンドンからシンガポールに向かっていたシンガポール航空のボーイング777型機が激しい乱気流に巻き込まれてタイの空港に緊急着陸した事故では、73歳の乗客1人が死亡し、多くの乗客がタイの病院に運ばれました。

病院の発表によりますとけがをした人はこれまでに100人以上にのぼり、24日の時点で依然、48人が入院しているということです。

負傷した部位は脊椎や脊髄が22人、頭蓋骨や脳が6人と多く、頭や背中を打ちつけたものとみられますが、命に別状はないということです。

今回の事故を受けてシンガポール航空は24日、NHKの取材に乱気流への対策を強化すると明らかにしました。

シートベルトの着用を求めるサインが点灯した場合は、食事の提供を中断し、客室乗務員も席についてシートベルトを着用するとしているほか、トイレに入っている乗客や、助けが必要な乗客にも目を配り、シートベルトの着用を呼びかけるとしています。