礼文島だけに自生「レブンアツモリソウ」が開花

北海道北部の礼文島だけに自生する希少な高山植物「レブンアツモリソウ」が開花の時期を迎え、島を訪れた観光客たちを楽しませています。

「レブンアツモリソウ」は、礼文島だけに自生するランの一種で、国の絶滅危惧種に指定されています。

礼文町によりますと、島の北部にある群生地では、5月22日から開花が始まっていて、袋状の淡いクリーム色の花がまもなく見頃を迎えるということです。

24日は、島を訪れた観光客たちがじっくり眺めたり、しゃがみこんで写真に収めたりしていました。

町によりますと、「レブンアツモリソウ」は、ここ数年の夏の気温の上昇や盗掘が相次いだ影響で、数が減っているということですが、群生地では、ことしも例年どおり、かれんな花を咲かせていました。

茨城県から訪れた60代の男性は「毎年見に来ていますが、ことしもきれいに咲いています。6月まで島に滞在するので、何度も見たいです」と話していました。

群生地を管理している礼文町産業課の村山誠治主幹は、「きれいな花が咲いているので、多くの人に礼文島に見に来ていただきたい」と話していました。

「レブンアツモリソウ」は、6月上旬までが見頃だということです。