「健康被害否定できず」小林製薬 紅麹サプリ以外21件 消費者庁

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受け、消費者庁がすべての機能性表示食品について事業者に寄せられた健康被害に関する情報を詳しく分析した結果、製品の摂取と健康被害の因果関係が否定できなかったものが、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」以外に21件あったことがわかりました。

消費者庁は、届け出のあるおよそ6800の機能性表示食品すべてについて医療従事者から事業者に寄せられた健康被害の情報を集め、医師などの専門家が詳しく分析した結果を公表しました。

それによりますと健康被害に関わる情報は31製品の82件で、このうち製品の摂取と健康被害の因果関係が否定できないものが小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」以外に16製品の21件あったということです。

このうち、症状が重篤だと判断されたものは1件で、去年5月に70代の男性がサプリメント形状の製品を摂取して、急性肝炎になっていたということです。

消費者庁は、小林製薬のものを除く健康被害の情報で、速やかに国に報告すべきだと判断されるものはなかったとしたうえで、事業者が迷わずに情報提供できるようルールを明確化する必要があるとしています。

また、健康被害に関わる情報、82件のうち、サプリメント形状の製品が75件と、9割以上を占めていたこともわかりました。