イスラエル 「ラファへの攻撃続けるも交渉を継続」閣議決定

イスラエルはパレスチナのガザ地区南部ラファへの攻撃を続ける一方で、戦時内閣の閣議で人質解放などのための交渉を継続することを決定し、行き詰まっている交渉が進展するのかが焦点です。

イスラエル軍は23日もガザ地区南部ラファへの攻撃を続けていて、「住民の被害を避けながら作戦を続け、複数のハマスの戦闘員を殺害し多くの地下トンネルを破壊した」と発表しています。

しかしラファでは、検問所の閉鎖などによって人道状況はさらに悪化していて、WFP=世界食糧計画は22日、過去2週間にガザ地区に搬入された人道支援物資の量は去年12月以降最も少ないとして、「支援活動は崩壊寸前だ」と訴えています。

一方、行き詰まっているイスラエルとハマスの間の戦闘休止と人質解放に向けた交渉について、イスラエルのメディアは関係者の話として、22日に戦時内閣が閣議を開き、交渉を継続することを指示し交渉団により柔軟に協議する余地を与えることが決定された、と伝えています。

また、カタールメディアも23日、仲介役のエジプトが交渉の再開のために関係者と連絡をとっていると、伝えています。

ただ、ハマス側は一貫して完全な停戦を求め軍事的な圧力のもとでは交渉に応じられないとしていただけに、イスラエル軍がラファへの攻勢を強める中実際に交渉が進展するのか、楽観できない情勢です。