「骨太の方針」賃金格差是正などを盛り込む考え 岸田首相

ことしの「骨太の方針」をめぐり、岸田総理大臣は、人口減少が進む中、社会を持続可能にするには、性別や世代を問わず働き続けられる環境整備が必要だとして、男女間の賃金格差の是正や、学び直しの支援策などを盛り込む考えを明らかにしました。

政府は23日、総理大臣官邸で経済財政諮問会議を開き、来月にもまとめる、ことしの経済財政運営などの基本方針「骨太の方針」をめぐって意見を交わしました。

この中で、岸田総理大臣は「豊かさと幸せを実感できる持続可能な経済社会を実現していくには、人口減少による成長の下押しを克服することが必要不可欠だ」と指摘しました。

そのためには性別や世代を問わず、誰もが希望に応じて働き続けられる環境整備が必要だとして
▽望まない非正規労働の解消や
▽男女間の賃金格差の是正に加え
▽いわゆる「年収の壁」への対応や
▽すべての世代でのリスキリング=学び直しの支援強化といった施策を
「骨太の方針」に盛り込む考えを示しました。

また、社会保障費の伸びを抑えるため
▽医療のデジタル化や
▽医療費や介護費の適正化に向けた改革も進める意向も示し
方針のとりまとめに向けて、具体化を急ぐよう指示しました。