石川県「災害関連死」30人認定 能登半島地震で初 死者260人に

石川県の珠洲市、輪島市、能登町は、能登半島地震のあと亡くなったあわせて30人を初めて災害関連死に認定しました。これで、亡くなった人はあわせて260人となりました。

災害関連死に認定されたのは、能登半島地震のあと亡くなったあわせて30人で、珠洲市が14人、輪島市が9人、能登町が7人です。

能登半島地震での災害関連死の認定は、今回が初めてで、これで能登半島地震で亡くなった人は、あわせて260人となりました。

30人のうち、遺族の同意が得られたとして年代が公表された22人はいずれも60代以上で、60代が2人、70代が5人、80代が7人、90代以上が8人です。

また、21人については、認定の理由が公表されています。
▽避難所生活で専門的な医療を受けられずに基礎疾患が悪化し、肝不全で亡くなった60代の男性や、▽足をけがして歩くことが難しくなり、活動量が低下した結果、エコノミークラス症候群のため亡くなった70代の女性、▽避難中に転倒して自力で動けなくなり、低体温症のため亡くなった80代の男性、▽避難所で新型コロナに感染した結果、うっ血性の心不全で亡くなった 90代の女性などのケースがあったということです。

今回認定された30人は、先週開かれた有識者による審査会で、災害関連死に認定するよう答申が出されていて、その後、それぞれの自治体が正式に認定したうえで遺族に通知したということです。

石川県内では、この30人のほかにも、災害関連死に認定するよう求める申請が遺族から出されていて、市や町は、月に1回程度のペースで有識者による審査会を合同で開き、認定の判断を進めることにしています。