スケートボード女子ストリート五輪予選 赤間凛音ら3人が決勝へ

アーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズのスケートボード、女子ストリートの準決勝で15歳の赤間凛音選手など日本勢3人が決勝に進みました。
一方、東京オリンピック金メダリストの西矢椛選手はランでのミスが響いて9位となり決勝進出を逃しました。

中国 上海で開かれているパリオリンピック予選シリーズは大会3日目の18日、スケートボードの女子ストリートの準決勝などが行われました。

ストリートの準決勝は、階段やレールなどが設置されたコースで、45秒間滑って技を何度も繰り出す「ラン」を2回、1回の技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、それぞれの得点の高い3回の合計で競われました。

日本選手は5人が出場し、このうち、予選をトップで通過した赤間選手は、前半の「ラン」でボードを巧みに回転させる技などを安定して決めて87.30をマークしました。

そしてベストトリックでも、得意技の「バーレーグラインドリバート」を成功させ、合計を258.44とし、日本勢トップの2位となりました。

また、14歳の吉沢恋選手が3位、東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈選手が5位につけ、日本選手は3人が19日の決勝に進みました。

一方、東京オリンピック金メダリストで世界ランキング1位の西矢選手はランのミスが響いて得点を伸ばせず、ベストトリックで巻き返したものの9位となり、決勝に進める上位8人に入れない波乱の展開となりました。

また、17歳の伊藤美優選手も10位で準決勝敗退となりました。

この種目で日本からパリオリンピックに出場できるのは最大3人で、予選シリーズ2大会を残すのみの代表争いは大混戦となっています。

赤間凛音「自分らしく滑りきりたい」

準決勝2位で決勝進出を決めた赤間凛音選手は「やりたい技ができたのでよかった。ランの1回目は緊張したが、それ以降はあまり緊張しなかった。決勝では得意なトリックを出して、自分らしく滑りきりたい」と話していました。

吉沢恋「決勝は120%の力で」

吉沢恋選手は「決勝は一段上のレベルになってくるので、120%の力で挑みたい。意外な選手が落ちてしまい驚きもあるが、オリンピックに出たいので、表彰台に乗れるように頑張りたい」と話していました。

中山楓奈「決勝では1位を目指したい」

5位だった中山楓奈選手は「予選よりは緊張しなかったが、1つミスをすると得点がガクンと落ちるので、成功できてよかった。決勝では1位を目指したいが、日本選手の中での争いもあるので、どうやって順位を上げようか考えている。全部を出しきりたい」と話していました。