鈴木財務相 “基礎的財政収支の来年度黒字化目標 堅持すべき”

ことしの「骨太の方針」で焦点の一つとなっている、財政健全化目標の扱いについて、鈴木財務大臣は「基礎的財政収支」を来年度に黒字化するという、今の目標を堅持すべきだという考えを示しました。

政府が6月にも取りまとめる経済財政運営の基本方針、いわゆる「骨太の方針」では、財政健全化に向けて「基礎的財政収支」を来年度に黒字化するという目標の扱いが焦点の一つとなる見通しです。

16日に、自民党の積極的な財政出動を求める議員連盟は、期限を区切った黒字化目標を撤廃するよう求める提言をまとめました。

これに関連して、鈴木財務大臣は17日の閣議のあとの記者会見で「提言の詳細がわからないので申し上げることは控える」としたうえで、「日本の財政状況が厳しい中、金利が上昇して利払い費が増加すれば、他の歳出が圧迫されるリスクや、災害対応など臨機応変な財政出動が必要となる事態も考慮に入れ、財政健全化へ、たゆまぬ努力を継続することが重要だ」と述べました。

そのうえで「引き続き今の財政健全化目標の実現に向けて、全力で取り組んでまいりたい」と述べ、「基礎的財政収支」を来年度に黒字化するという、今の目標を堅持すべきだという考えを示しました。