日本初開催 パラ陸上世界選手権あす神戸で開幕 出場選手が会見

日本で初めての開催となるパラ陸上の世界選手権が17日神戸市で開幕するのを前に、大会に出場する選手たちが会見に臨み、日本の第一人者で走り幅跳びの山本篤選手が「いい記録を狙えるよう準備している。メダル争いに絡みたい」と抱負を語りました。

東アジアで初めて開催されるパラ陸上の世界選手権は、17日から25日まで神戸市のユニバー記念競技場で開催され、大会にはおよそ100の国と地域から1000人余りの選手たちが参加します。

日本からは66人の選手が出場する予定で、日本パラ陸上競技連盟の選考基準に基づいて、去年の世界選手権で4位以内に入ってパリパラリンピックの代表内定を確実にしている選手を除いて、今大会で2位以内に入った選手が内定を確実にします。

16日は海外の有力選手のほか、日本からは走り幅跳びの義足のクラスの山本選手のほか、女子100メートルの腕の障害のあるクラスに出場を予定している辻沙絵選手が会見に臨みました。

このうち、山本選手は大会に向けて調子を上げていることを強調し、「昨年のけがから少しずつスピードを戻して距離も伸ばしてきた。いい記録を狙えるよう準備しているのでメダルに絡みたい」と抱負を語りました。

また、辻選手は大会8日目に行われる障害の異なる男女4人が100メートルずつ走る「ユニバーサルリレー」への出場を見据え、今大会は本命種目の400メートルにはエントリーせず、種目を絞ったとして「後半の伸びを見てほしい。スピードを強化してきたので競り負けずに走り終えたい」と意気込みを話しました。