“ひぼう中傷” 性被害生徒が賠償求めた裁判 練馬区側争う姿勢

東京 練馬区の区立中学校の教師が生徒へのわいせつ行為の疑いで逮捕され、その後自殺したことをめぐり、被害を受けた生徒が同級生などからひぼう中傷にあったなどとして、区に損害賠償を求めた裁判が15日から始まり、区側は争う姿勢を示しました。

練馬区に住む高校生の男子生徒は区立の中学校に通っていたおととし、担任だった男性の教師から下半身を触られるなどの性被害を受け、警察に通報して教師は逮捕されましたが、釈放されたあとに自殺しました。

生徒はその後、同級生などからネット上で「教師が自殺したのはお前のせいだ」などと、ひぼう中傷を受けたということで、生徒と母親は、ひぼう中傷に適切に対応しなかったとして、練馬区に330万円の損害賠償を求めています。

15日から東京地方裁判所で裁判が始まり、練馬区側は訴えを退けるように求め、全面的に争う姿勢を見せました。