東京 オフィス街に大量のハチ けが人なし “静かに見守って”

10日午後、東京・港区にあるオフィス街の歩道橋にハチが大量にいるのが見つかりました。けが人などはおらず区は、駆除はしない方針で静かに見守ってほしいと呼びかけています。

10日午後1時半ごろ港区芝のオフィス街にある歩道橋の壁面に大量のハチが群がっているのが見つかりました。

ハチは縦が30センチほど横が70センチほどの範囲でびっしり集まっていて、歩道橋の上には『ハチがいます。通行時は十分ご注意下さい』という表示とともにカラーコーンやポールを使って通行人が近づかないよう交通整理が行われています。

ミツバチの生態に詳しい国立環境研究所の坂本佳子主任研究員によりますとハチは「セイヨウミツバチ」とみられこの時期に、女王蜂と多くの働き蜂が移動して新たな巣を作る「分蜂」と呼ばれる習性があり、それが今回の大量発生の原因とみられるということです。

港区は駆除はしない方針で「むやみに近づいたりせず冷静に見守ってほしい」呼びかけています。

専門家 “むやみに近づかないで”

ミツバチの生態に詳しい国立環境研究所の坂本佳子主任研究員は「セイヨウミツバチ」とみられるとした上でミツバチであれば習性上この時期に大量発生することは珍しくはないものの、むやみに近づかないよう呼びかけています。

坂本主任研究員によりますと今回見つかったハチは色や体格から「セイヨウミツバチ」とみられるということです。

ミツバチには4月から6月にかけて女王蜂と多くの働き蜂が大量に移動して新たな巣を作る「分蜂」と呼ばれる習性があり、今回も大量発生もそれよるものと考えられるということです。

都心でこうした状況が見つかるのもそれほど珍しくはないとしています。

「セイヨウミツバチ」は「ニホンミツバチ」と比べると攻撃性が強く、刺された場合は人によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるということでむやみに近づいたりハチを刺激しないよう呼びかけています。

通常は数時間程度で移動するということですが、11日もとどまっている場合はその場で巣を作る可能性があるため早めに回収したほうがよいと指摘しています。