小林製薬 紅麹問題で年間業績予想を取り下げ「未定」に

小林製薬は、「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題について、業績への影響を見極めることが困難になったとしてことし12月までの1年間の業績予想を取り下げた上で「未定」とすると発表しました。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて製品の回収や医療費などの支払いを進めています。

会社は現時点でこうした対応が業績に及ぼす影響を見極めることが非常に困難な状況になっているとして、3か月前に発表したことし12月までの1年間の業績予想をいったん取り下げた上で「未定」とすると発表しました。

小林製薬は、今後、予測が可能となった時点で速やかに公表するとしていますが製品に含まれていた「想定していない成分」と腎臓の病気などとの関係性が明らかになった場合は、費用負担も含めて対応するとしています。

また、今回の問題に伴って現時点で見積もることができる製品の回収に関連する損失などについてはことし1月から3月までの第1四半期の決算であわせて38億円余りを特別損失として計上しました。

この結果、この四半期の最終利益は前の年の同じ時期より72%減って9億円余りとなりました。