プロ野球 3・4月の月間MVP パ投手は日本ハム 伊藤大海が初受賞

プロ野球の3月、4月の月間MVPが発表され、パ・リーグの投手部門ではプロ4年目で初めて開幕投手を務め、3勝負けなしの成績を残した日本ハムの伊藤大海投手が初めて受賞しました。

26歳の伊藤投手は4月までで5試合に登板し、すべての試合で6イニング以上を投げて、自責点を3点以下に抑えるピッチングをみせ
▽3勝負けなし
▽防御率1.41の成績で、4年目で初めて月間MVPを受賞しました。

特に初の開幕投手を務めた3月29日のロッテ戦では、6回無失点の好投を見せ、チームに2019年以来となる開幕戦勝利をもたらしました。

パ・リーグの打者部門では、ソフトバンクの柳田悠岐選手が2021年9月以来となる9回目の受賞となりました。

35歳でチームの野手最年長の柳田選手は、4月までの26試合すべてに出場し、いずれもリーグトップの
▽打率3割2分3厘▽30安打
リーグ2位となる▽22打点の成績を残し、首位を走るチームを引っ張りました。

一方、セ・リーグの投手部門は中日の抑え、マルティネス投手が来日8年目で初めて受賞しました。

マルティネス投手は12試合に登板し、あわせて12イニングを無失点に抑えて8セーブを挙げ、一時は首位に立ったチームを支えました。

セ・リーグの打者部門は、ヤクルトのサンタナ選手が来日4年目で初受賞です。

サンタナ選手は3月と4月で
▽リーグトップの打率3割4分8厘、
ともにリーグ2位の▽32安打▽16打点の成績をマークしたほか
▽得点圏打率は4割7分6厘と、勝負強いバッティングで好調の打線を引っ張りました。

《受賞者談話》

日本ハム 伊藤大海「スタートダッシュ いい形で実現できた」

プロ4年目で月間MVPを初めて受賞した日本ハムの伊藤大海投手は「開幕投手になると早めに伝えられて、意識して始まったシーズンなので、スタートダッシュをいい形で実現できてよかった。しっかりと準備をしてコンディションを整えることができたことが受賞につながったと思う」と振り返りました。

そして、「いつでもこういう数字を残せるようにこれからも1試合1試合戦っていきたい」と今後に向けた意気込みを示しました。

ソフトバンク 柳田悠岐「日々頑張っている」

2021年9月以来、9回目の月間MVPに選ばれたソフトバンクの柳田悠岐選手は「うれしいです。日々頑張っています。1日1日を大事に、けがなくプレーしていきたいです」と話しました。
今シーズンは開幕から3番を任されていることについて「前にいる周東佑京選手や今宮健太選手がチャンスで回してくれたし、自分が出塁したときには後ろのバッターがかえしてくれたので、いい打線になっていると思う。これからも継続していきたい」と話しました。

中日 マルティネス「本当に驚いたし うれしかった」

来日8年目で初めて月間MVPに選ばれた中日のマルティネス投手は「今まで一緒にやってきた監督やコーチ、スタッフの皆さんに感謝している。先発ピッチャーが受賞することが多いので自分だと言われた時は本当に驚いたしうれしかった」と喜びを語りました。
そしてセーブ数がリーグトップで防御率も0.00と抜群の安定感を見せているこれまでのピッチングについて「数字はあまり気にせずチームの勝利に貢献することを心がけている。今後も先のことを考えず1つ1つ集中してチームに貢献できるように頑張っていきたい」と話していました。

ヤクルト サンタナ「毎日準備を怠らなかった」

来日4年目で初めて月間MVPを受賞したヤクルトのサンタナ選手は「受賞できてうれしい。毎日準備を怠らなかったことが1番の要因だと思う。チームメイトやスタッフのサポートのおかげだ」と喜びを話しました。
また、主にサンタナ選手の前を打つ村上宗隆選手やオスナ選手について「2人の存在はもちろん大きい。すばらしいバッターで2人の打席でいろいろな情報を得られるので自分の前に2人が打つことはとても心強い」と話しました。
そして、残りの試合に向けて「理想は全打席でホームランを打つことだが、現実的ではないのでシンプルに毎日守備でも打撃の面でも全力を尽くす。そして失敗をしても下を向かずにやっていきたい」と力強く話しました。