米アップルが謝罪 楽器や彫刻など破壊の動画広告 SNS上で批判

アメリカのIT大手アップルは、タブレット端末の最新モデルを発表した際の動画広告で楽器や彫刻などがプレス機に押しつぶされるシーンがSNS上で批判を浴びたことについて謝罪したとアメリカのメディアが報じました。

アップルは今月7日、タブレット端末iPadの最新モデルを発表しましたが、その際の動画広告でピアノやギターなどの楽器やカメラ、彫刻などがプレス機に押しつぶされるシーンを描きました。

SNS上では、楽器や芸術品などを破壊することや、ものを大切にしない映像表現に批判が集まっていました。

これについてアップルの幹部は、アメリカのメディアに対して「的外れだった。申し訳ない」と謝罪し、テレビではこの映像を放送しない方針だとアメリカのメディア、ブルームバーグが9日伝えました。

有力紙、ニューヨーク・タイムズは「アップルは、デザイナーや俳優、アーティストたちから批判の嵐にさらされた。人類が何世紀ものあいだ使ってきた芸術の道具を押しつぶすことで、巨大IT企業がいかに仕事を奪ってもうけてきたかを示すものと受け止められた」と報じています。