トランプ前大統領 前回大統領選めぐる裁判 開始遅れる見通し

アメリカのトランプ前大統領が前回の大統領選挙の結果を覆そうとしたとして起訴されたジョージア州での裁判は、公判の開始が遅れる見通しとなりました。一方、不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんした罪に問われているニューヨーク州での裁判では、不倫関係にあったと主張する女性の証人尋問が行われました。

トランプ前大統領は4つの刑事裁判を抱えていて、このうち南部ジョージア州では、4年前の大統領選挙での敗北の結果を覆すよう州政府に圧力をかけたとして、起訴されています。

この裁判をめぐっては8日、トランプ氏側の主張が認められ担当検事の適性を審理すると裁判所が発表し、公判の開始が遅れる見通しとなりました。

トランプ氏が起訴された裁判では、機密文書をめぐるフロリダ州での裁判の初公判も延期されています。

一方、トランプ氏が不倫の口止め料をめぐって業務記録を改ざんした罪に問われているニューヨーク州での裁判では、今週、不倫関係にあったと主張する女性の証人尋問が行われました。

トランプ氏側はこれまで不倫はなかったなどと主張してきましたが、女性は裁判で当時のトランプ氏との関係や口止め料を受け取った状況などを詳細に証言しました。

裁判では今後、業務記録の改ざんに関わったとされるトランプ氏の元顧問弁護士が証言するかどうかも、高い関心を集めています。