パリオリンピック フランスで聖火リレー開始 テロへの警戒も

今年7月に開幕が迫ったパリオリンピックのフランスでの聖火リレーが、南部のマルセイユで始まりました。テロへの警戒が高まる中、聖火ランナーの周囲では厳重な警備も行われました。

オリンピックの聖火は5月8日にギリシャからフランス南部のマルセイユに到着し、一夜明けた9日、雲一つない青空のもとフランスでの聖火リレーが始まりました。

初日のリレーは、サッカーの元フランス代表でJリーグの浦和レッズでもプレーしたバジール・ボリさんが最初の走者を務め、地元にゆかりがある多くのスポーツ関係者が参加しました。

聖火が目の前を通ると沿道に集まった人々からは大きな歓声が上がり、中には聖火のあとを追いかけ走る人の姿もありました。

一方でフランス政府がテロへの警戒を強める中、ランナーの周囲では何十人もの警察官などが徒歩やバイクで並走し、厳重な警備も行われました。

聖火はこのあとおよそ1万人のランナーによってフランス各地をリレーされ、ベルサイユ宮殿やモンサンミシェルなど世界遺産の観光地も通って、7月26日にパリのセーヌ川で行われる開会式に運ばれます。

聖火リレーを見た12歳の男の子は、「聖火を見ることができてとてもうれしいです。信じられないような出来事で、一生に一度の経験でした」と話していました。