JR東日本 ネット通じた新たな銀行サービスを開始

JR東日本は9日、ネットを通じた新たな銀行サービスを始めました。利用状況に応じて、鉄道の運賃の割り引きやポイントの付与が受けられ、会社としては、いわゆる「ポイント経済圏」を通じた顧客の囲い込みにつなげるねらいがあります。

JR東日本が9日から始めた「JREバンク」は、楽天銀行のシステムを利用し、ネットを通じて預金や住宅ローンなどのサービスを提供します。

口座の預金残高などサービスの利用状況に応じて
▽鉄道の運賃が割り引かれたり
▽グループの商業施設などで利用できるポイントが付与されたりするなどの仕組みも設けています。

会社としては、新たな銀行サービスの提供によって
▽いわゆる「ポイント経済圏」を通じた顧客の囲い込みにつなげるとともに
▽利用データを収集・分析し、事業展開に生かしていくねらいがあります。

「ポイント経済圏」をめぐっては
▽通信各社がモバイル決済を通じたサービスを強化しているほか
▽先月、TSUTAYAの運営企業が展開してきた「Tポイント」が、三井住友フィナンシャルグループが展開する「Vポイント」と統合するなど、顧客の囲い込みに向けた動きが激しさを増しています。