水俣マイク音切り 立民 長妻政調会長“環境省は対応見直しを”

水俣病の患者団体などとの懇談の場で、環境省の職員が参加者の発言中にマイクの音を切った問題について、立憲民主党の長妻政務調査会長は、環境省は冷たい対応に終始しているとして対応を根本的に見直すよう求めました。

今月1日に熊本県水俣市で開かれた水俣病の患者団体などと伊藤環境大臣との懇談の場で、団体のメンバーの発言の途中に、環境省の職員がマイクの音を切り、伊藤大臣は8日現地で団体の代表らに謝罪しました。

これについて立憲民主党の長妻政務調査会長は9日の記者会見で「水俣病は公害の原点と言われ、いわゆる『公害国会』で議論され、政治判断で当時の環境庁を作ろうとなった。それを本当に知っているのか疑わしい。アリバイ的に話を聞く儀式だったと指摘されてもしかたない」と述べました。

そのうえで「今月1日に懇談が行われ、大型連休明けの7日までなぜほったらかしにしていたのか。環境省は冷たい対応に終始しており、対応を本気で見直してもらいたい」と求めました。

一方、伊藤大臣の進退については「きのう伊藤大臣は『私の能力のかぎり、要望に応えられるよう努力していきたい』と述べた。これを信じるのであれば患者の認定などが進むと思うので、今後の対応を注視したい」と述べました。