米議会下院 議長解任動議を超党派で阻止 議会空転の事態は回避

アメリカ議会下院では共和党の保守強硬派の議員が、ウクライナ支援のための緊急予算案などを可決させたジョンソン下院議長に反発して解任動議の採決を求めましたが、民主・共和両党の多数の議員が反対し採決に至らず、議会が空転する事態は回避されました。

共和党の保守強硬派として知られるグリーン下院議員は、同じ共和党のジョンソン下院議長のもと、議会下院が先月ウクライナへの追加の支援のための緊急予算案を超党派で可決させたことなどに反発し、8日、自身が提出した議長の解任動議の採決を求めました。

これに対して「混乱を避けるべきだ」などとして、共和党に加えて民主党の多数の議員が反対に回り、解任動議は採決に至りませんでした。

下院では多数派を占める共和党内で一部の保守強硬派の議員の影響力が強まり、去年10月、当時の議長が史上初めて解任され3週間以上にわたって法案の採決などができなくなりました。

今回は保守強硬派の議員の解任動議を超党派で阻止した形で、議会が空転する事態は回避されました。